K製菓棟計画

料理専門学校の製菓校舎の新築計画です。この計画では、まず、上級生がより整った施設で学べる環境を整備することを目的としています。そしてもう一つ、新しくお菓子を学びたい学生が入学前にここを見学した時、ここで学びたいと思えるような演出をすることです。この、観る、観られるの関係をどう表現するかが計画のポイントでした。
設計を進めるに当たり、ひと通り校舎を見学したのですが、ある共通したことが有りました。それは、どの学生さんもすれ違うときに必ずと言っていいほど「こんにちは」と挨拶をするんです。このあたり前のような行動、一般企業で考えてみますと、ほとんど無視されます。しかも、たまにガン見されたりなんてことも・・・チキンな私はそれだけで萎縮しちゃうんですが、気持よく挨拶されますと、なんか元気をもえらますよね。やはり、「誰かのために食べ物を作る」ということは、こういうところから始まっているのだなと改めて感じたのを記憶してます。きっと先生たちの思いも伝わっているのでしょう。尚、このことは、「誰かのために建築を創る」と置き換えても同じこと。我々も元気を与えられるよう今日から発声練習ですな。