
築20年以上経つ商業兼オフィスビルのリノベーションプロジェクトです。一般的なリノベーションと言われている業務は、エントランスを中心とした共用部周りをどう綺麗に見せるかというのが中心かと思います。外壁関係を改修するとしても美装程度。良くてエントランスに面する部分かと思います。ですが、このプロジェクトは、SPC事業であり、中古購入したビルを新築同等で運営することが出来るかというのが命題でした。その答えの一つとしてあったのが、外壁の交換でした。その他、チャレンジングな構造補強など、最新のビルでできることを盛り込むことにトライした案件です。最終的にベース賃料は花マルでした。
キーテナントには海外のブランド会社が入っているのですが、当初の計画では、自分たちだけが目立つことで良さが出るので、ビル側の外壁を触るなと真っ赤な顔した青い目の外人にまくし立てられました。ホントにすごく、通訳の日本人の人が、そんなの訳せない・・・というほど。結局最後まで平行線で、理解し合えないまま工事続行・・・。ブランド店のオープン数日前に、外壁の足場がバレ、お披露目となりました。オープンセレモニーの後、青い目の外人さんがビル側に挨拶をしたいとのことで最後に会った時、彼らから「GOOD JOB!」と言われ、手を差し出された時(あ、勿論赤い顔はしてないですよ)ちょい嬉しかったですね。それと、その日を境に、現場さんの態度が変わったのも忘れられません。それまでは、スケッチをするたびに、ちょっと待っててくださいと言われ、いくら追加です。みたいな感じだったのですが、それからは、次どうしますか?と聞かれるようになりました。正直、嬉しかったです。