映画の世界では、一本の映画を作るためにはいくつかのシークエンスをつなぎ合わせて作られています。また、シークエンスを創るためには短いワンシーン、ワンシーンをつなぎ合わせる必要があります。この終わりのないような細切れのものをどんどんつなぎ合わせることが最終的に映画というものになります。
我々はこの概念を建築に置き換え、「思」いを、「育」て、「縁」を創り、「澄」んだ形にする。というそれぞれのシーンをつなぎ合わせ、シークエンス(連続性)にすることが芯のあるプロジェクトになると考えています。そして、このシークエンスを沢山つなぎ合わせることで最終的には一本の映画(一時代)が出来ると考えています。裏返すと、最終的に優れたものを創るには、どれひとつとして欠けてはいけないと考えており、このポリシーの意思表明がまさに思育縁澄なのです。
そして、このことは、プロジェクトに優劣がなく、犠牲となるシーンもないということも意味します。きっと苦しいシーンもあることでしょう。でも、我々は、フルスイングします。