
企業の社内向けモチベーションアップ目的の研修所計画です。建物が20年以上経過しているということも有り、イメージを一新し、今、を感じれるデザインが求められたリノベーション計画です。
このプロジェクトでは、実際に物を作る職人さんの心粋をとても多く感じました。まず、所長がすごかった。大手ゼネコンさんなのにしゃべり方は、べらんめえ調。職人さんができないって言うと、どれ、俺に貸してみろ。と、自分でやってしまうような人。そんな雰囲気の現場で、どうしても旨く作れない金物天井がありました。2回ほど作り直したのですが、曲がってしまっていて、うまくいかない。半分諦めモードで翌週現場に行ったら、何と、きちんと出来ている!なんで?って所長に聞くと、東日本で一番の職人を連れてきました、とのこと。この時は、二重にすごい、と感じてしまいました。更にすごかったのは、その金物をよ~く観ると、なんとなく歪んでいるようにも観えたので、ちょっと歪んでません?てポロッと言ってしまったのです。そしたら、作った職人さんが、そんなこたーないでしょと、いきなり、スケールで測りだしたんです。一緒に確認したのですが、誤差ゼロミリ!三重にすごい。後でわかったのですが、金物には焼き跡がでるのですが、それが目の錯覚で歪んだように見えていたようでした。近年職人不足とのこと。本当のプロのためにも良い物を創っていかないといけないと思いました。